前回に続いて、ミュージカルやポップスの歌の伴奏に必要なスキルについて考えてみたいと思います。
前回は
スキルその1:演奏スキル
スキルその2:初見スキル
スキルその3:転調スキル
スキルその4:アレンジスキル
1)ボイシング
2)リフやソロのアレンジ
3)構成のアレンジ
スキルその5:譜めくりスキル
スキルその6:レパートリー
について書きました。
「そんないろいろなことをやってたんだ!すごい!」というコメントがたくさんあり、「私ってすごかったんだ」ということがわかりました。
今回は、
【2 歌い手と合わせることについて】
についてです。
【スキルその7】耳を開く:ソロ演奏では自分の演奏に集中すればいいですが、歌い手がいるときは、当然歌い手の表現を最も優先しなければなりません。息を見たり聞いたりしてタイミングをあわせることは基本ですが、それに加えて、感情の増幅、感情の流れなどもよく見聞きしてあわせていくことが必要です。観察というと、「手元や譜面以外をみてる余裕はないぞ!」という人もいるとおもいますが、耳はあいてます。私の耳はたぶん、自分の演奏より、歌い手さんの音を聞いてることの方が多い気がします(だれか脳波計ってくれ)
【スキルその8】テンポ:曲のテンポはBPM100とか、Andanteとか決まっているように見えます。しかし、実際には歌との関連で常に変化します。正確にBPM100をきざむだけだと、カラオケマシンに負けるのでここでは勝負しない方が良いです。生演奏なので「歌い手の気持ちに寄り添う」ということをします。「たっぷり歌いたいところは若干ゆっくり」「サビの前はプチゆっくり」「この部分はだんだんはやく」など、歌い手がどのように表現しているか、しようとしているかを感じ取り、それについていきます。一方で、伴奏者が歌い手をリードして、「だんだん速くして盛り上げたり」、歌い手に「ここはもう少しゆったりいこう」とたっぷり音をためてみたり、ということもします。歌い手がゆっくりしたからといて、伴奏者も一緒にゆっくりするだけでは「もたる」感じになり、時には曲が止まってしまうこともありますから注意が必要です(実際、17世紀のフランスでは、伴奏者が歌い手より先に音を弾くことはとても失礼なこととされていて、ルイ15世の歌の伴奏をしていた楽師が間違って突っ込んだ演奏をしてギロチン台に消えたことがあったそうです←うそです。)。なお、テンポについては、事前に歌い手と「ここはゆっくりにしましょう」などと打ち合わせておくことも重要ですし、譜面がきっちりしているときは、その指示通りにやることももちろんあります。
【スキルその7】耳を開く:ソロ演奏では自分の演奏に集中すればいいですが、歌い手がいるときは、当然歌い手の表現を最も優先しなければなりません。息を見たり聞いたりしてタイミングをあわせることは基本ですが、それに加えて、感情の増幅、感情の流れなどもよく見聞きしてあわせていくことが必要です。観察というと、「手元や譜面以外をみてる余裕はないぞ!」という人もいるとおもいますが、耳はあいてます。私の耳はたぶん、自分の演奏より、歌い手さんの音を聞いてることの方が多い気がします(だれか脳波計ってくれ)
【スキルその8】テンポ:曲のテンポはBPM100とか、Andanteとか決まっているように見えます。しかし、実際には歌との関連で常に変化します。正確にBPM100をきざむだけだと、カラオケマシンに負けるのでここでは勝負しない方が良いです。生演奏なので「歌い手の気持ちに寄り添う」ということをします。「たっぷり歌いたいところは若干ゆっくり」「サビの前はプチゆっくり」「この部分はだんだんはやく」など、歌い手がどのように表現しているか、しようとしているかを感じ取り、それについていきます。一方で、伴奏者が歌い手をリードして、「だんだん速くして盛り上げたり」、歌い手に「ここはもう少しゆったりいこう」とたっぷり音をためてみたり、ということもします。歌い手がゆっくりしたからといて、伴奏者も一緒にゆっくりするだけでは「もたる」感じになり、時には曲が止まってしまうこともありますから注意が必要です(実際、17世紀のフランスでは、伴奏者が歌い手より先に音を弾くことはとても失礼なこととされていて、ルイ15世の歌の伴奏をしていた楽師が間違って突っ込んだ演奏をしてギロチン台に消えたことがあったそうです←うそです。)。なお、テンポについては、事前に歌い手と「ここはゆっくりにしましょう」などと打ち合わせておくことも重要ですし、譜面がきっちりしているときは、その指示通りにやることももちろんあります。
【スキルその9】感情に寄り添う:音の強弱や、テンポなどについて、歌い手の感情に寄り添い、合わせることもしなければなりません。たとえば「涙を流す」という歌詞がEというコードにのっていたとして、そのEのコードを弾くだけで、「涙を流す」を表現できるぐらいに、感情をこめます。歌い手がどのくらいの「涙を流す」のかによって、伴奏者の涙の流し度合いも変わります。歌い手と伴奏者が同じぐらいの「涙を流し」たとき、その歌詞は、最もお客様に届くのではないでしょうか。また、同じメロディでも1番と2番で歌詞が違えば当然表現も変わってくるのでよく歌詞や歌い手の感情をよく吟味・感じるようにします。
ちなみに、私の場合は「インプロシアター(即興劇)」の伴奏もやっているので、そこでの経験も役立っています。インプロシアターには当然譜面も、決まったコード進行もありませんから、歌い手の呼吸やメロディや感情を読み取り、次の展開を作って行くしかありません。そこで身につけた「読み取る」「感じ取る」は、譜面のある伴奏の舞台でも役立っているように思います。
【スキルその10】歌い手とリードしあう:「スキルその8」でも書きましたが、歌い手と伴奏者がお互いをリードし合う場合があります。伴奏者はその名の通り、歌い手に「伴う」だけと思われがちですが、時に伴奏者の側が歌い手をリードすることで、おたがいが刺激し合って思いもよらない表現や、曲の盛り上がり、感情の高まりが生まれたりします。1曲の中でこのリードのとりあいが起きると、さらにドラマティックな展開になることもあり、まさにこれはライブの醍醐味と言えます。ただし、歌い手が息が続かないのに「もっと伸ばして〜」というのはいけません笑
っていうかこの続きのカテゴリー
があるのにすでにスキルが10になっちゃってますね。
良く言えばフレキシブル、悪く言えば無計画の極みです。
さて、最終的にいくつになるのか、、、お楽しみに!
14個になりました!続きはこちらで読めます!